地震の日(2)

ブログ | 2011/3/22 23:27
麹町への道はなかなか遠かった.
荷物も重く,麻布や愛宕山を革靴で越えるのも難儀だった.

赤羽橋の辺りで,東京タワーを撮っている集団がいた.ふと気になって,何を撮ってるのですかと尋ねると, ほら先端が曲がってるのですよ と教えてくれた.確かに避雷針の先端が曲がっていた.でもその時は,地震に依るのか疑っていた.写真を撮る気にはならなかった.脇を通り過ぎていった都バスには,乗客がデッキまで満載だった.

日が暮れたころになって気付いたのは,コンビニの物の無さだった.
食料はおろか,携帯電話の充電キットがすべて売り切れる事態はそうないだろう.

帰宅が始まる時間帯になって,歩道には昼間と違うノイズ,苛立ちを感じ始めた.
どこのタクシー乗り場にも,長蛇の列が出来ていた.僕は電車が動かないことを確信していたので,理解の出来ない行動だった.
しかし,並ぶしかなかった人も多かったと今にして思う.

赤坂見附にソフトバンクショップがあったので,iPhoneを充電しようと立ち寄った.
しかしコンセントがすべて埋まっており,どうしようもないと断られ,店を出た.まぁ,どうしようもない.

そこから少し紆余曲折あって,麹町で落ち合えたのが19時半.
彼女はコンビニでおにぎりのど飴軍手ポテトチップスといった買い出しを済ませていた.
手際の良さに驚くと同時に,自分にその発想がまったくなかったことに気がついた.
話を聞くと,阪神大震災のときの教訓だという.どこでどう被災したか知らないが,感心した.
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